飲み、夜の舞鶴山へ

登山から帰ってきて飯を食い、部屋でぐったりしていると今夜も飲もうとみんなが集まってきた。
飲み始めて2時間経ち3時間経ち、みんながいい感じで酔っ払ってた頃、翌日卒業してしまうヨウコが「山に登りたい!」と訴え始める。既に日付は変わり、外の気温は長袖を二枚来ても寒い位、部屋には酔っ払いしかいない中それは採用された。僕は止めた。寒い、眠い、翌日仮免試験!でも道知っているのは僕だけだったので有無を言わさず連行された。酔っ払いの勢いってすごいよ、ほんと。ありえない。
数分後玄関を出発、15分程歩き山の入り口に到着。コンクリートで舗装はされているものの街灯は皆無。月もなく星明りだけをたよりに道を進むも、生い茂る木々に光ははばまれ、まさに真っ暗闇の中、目を闇に慣らし歩いていく。長い寒い暗い坂をみんなで。
まだ着かないの?と五度は聞かれ、その度に黙ってろ、と言うのも疲れた。頂上に着き、見覚えのある駐車場を突き進む。もちろん闇。しかし、展望台に近づいて視界に天童市の夜景が目に入ってきたとき皆思わず叫んだ。広がる感動の声。闇になれきっていて山からの街の夜景がバッと目に飛び込んでくる時の感動はひとしお。他ではそうそう味わえないもの。
星空も開けて細かい星もみえる。もっともオリオン座とカシオペア座しか知らない僕に出来るのは北極星を探すことくらいだったけど。
ひとしきり堪能したあと山を降りた。帰ったころには2:30。寝ようと思ったらまだ飲むらしい。布団に入ってあとは好きにして、とギターをかきならす少年を背に目をつぶりましたとさ。結局昨日はニ回山に登ったんだな。