2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

私たちは旅がらす

ずうっと昔の「絶対にどこにいても探し出す」という男との約束を信じて、幼い娘を連れながら旅がらすを続ける親子の物語。そんな恋人たちの物語。思い出すだけでなんだか泣けてきてしまう。こんなにも信じて待てるなんて、ロマンチックにもほどがあると。で…

あまりにも短すぎる短編集なのに

この作家の作品はなべて短いが、その人が短編を書くというのだから興味がわく。あまりにも短すぎる短編集なのに、それゆえにか一つ一つの物語の放つ空気が濃い。短い言葉で世界を構成しなければならないからだろうかものすごく密度が濃いのだ。この話がいい…

メルヘン

この作家の力が遺憾なく発揮されいるのかもしれないと恐る恐る思わされる作品。妹の兄のことを思い出す話がところどころ脈絡なく挿入されるのだが、それがこの物語を膨らませている。世界が広がっていく。思いがひしひしと伝わってくる。本当にすきなのだな…

家族

これは家族の話。これといった印象は薄いのだけれども友人の語る家族の空気に似ていてなんだか少し悲しく懐かしくなるような話だった。主人公の視点から見る恋人の描写がどうにもこの作家っぽく愛しさに満ち満ちていてよかった。

テスト終わった!!

なんだか最近江國香織ばかり読んでいた。頭がぼおってしてしまう。頭が悪くなってしまう。麻薬のような作品だわ。現実の世界でちゃんと生きないとなあって。というけじめの日記。

ただの事実な話

今日(昨日)は長かった。昼間昨夜泊まった友人(ハワイなうるさいやつ)宅から帰ってる途中、川沿いをチャリで走っていたら気持ちよくなっちゃって、浅川を多摩川と名前が変わるまで、駅で言えば八王子から聖蹟桜ヶ丘までいって帰ってきた。正直帰りはしんど…

誰も悪くないのに

柳美里のルージュを読んだ。この人は悲しい思いをした人だからやはり文章が優しく鋭い。涙は出てこなかったが、心ではわんわんないていた。出会ってはいけなかった人なんて絶対にいない。男性と同居する人に恋をしてしまったことが悪いことなわけない。三人…

ブルガリア

今日は親友がブルガリアに留学に行ってしまう日。不思議とあんまり寂しい気持ちにはならない、ぼんやりと寂しい気持ち。友達が車で成田まで送ってあげている。彼は出発直前にたくさんの人と話し、たくさんのメッセージ色紙をもらっていた。改めてすごい人間…

説明会

今日は赤ちゃん本舗の説明会に行ってきた。昨夜ウイスキーをびんの半分ほども飲んでしまい、過去最高の二日酔いだったが頑張った。頑張った自分に拍手を送りたい。 赤ちゃん本舗説明会の司会のねえちゃん社員のしゃべりかたがスローで頭悪そうで、この会社大…

江國香織のきらきらひかるをまた読んでいる。ゲイで医者の優しい睦月とアル中の笑子が互いにそのことを認めて、互いに脛に傷持つ者同士として結婚をする。睦月みたいな男性に憧れる。笑子の心情に痛い位共感してしまう。この物語を読むと心がしーんとしてし…