2005-07-28から1日間の記事一覧

私たちは旅がらす

ずうっと昔の「絶対にどこにいても探し出す」という男との約束を信じて、幼い娘を連れながら旅がらすを続ける親子の物語。そんな恋人たちの物語。思い出すだけでなんだか泣けてきてしまう。こんなにも信じて待てるなんて、ロマンチックにもほどがあると。で…

あまりにも短すぎる短編集なのに

この作家の作品はなべて短いが、その人が短編を書くというのだから興味がわく。あまりにも短すぎる短編集なのに、それゆえにか一つ一つの物語の放つ空気が濃い。短い言葉で世界を構成しなければならないからだろうかものすごく密度が濃いのだ。この話がいい…

メルヘン

この作家の力が遺憾なく発揮されいるのかもしれないと恐る恐る思わされる作品。妹の兄のことを思い出す話がところどころ脈絡なく挿入されるのだが、それがこの物語を膨らませている。世界が広がっていく。思いがひしひしと伝わってくる。本当にすきなのだな…

家族

これは家族の話。これといった印象は薄いのだけれども友人の語る家族の空気に似ていてなんだか少し悲しく懐かしくなるような話だった。主人公の視点から見る恋人の描写がどうにもこの作家っぽく愛しさに満ち満ちていてよかった。

テスト終わった!!

なんだか最近江國香織ばかり読んでいた。頭がぼおってしてしまう。頭が悪くなってしまう。麻薬のような作品だわ。現実の世界でちゃんと生きないとなあって。というけじめの日記。