妄想

僕が狂暴な何か大きな獣だったらよかったのに。するどくのびた爪をもち、あまりにも大きな顎のある。
もし僕が獣なら口はだらしなく開いて、いつも渇いたよだれを垂らしてやる。ぎらぎら渇いた目をぎょろつかせて、油断を見せたら飛びついて、大きな顎でもって骨ごとばりばり食べてやる。
と夢想してみる。