宅にて

昨日弟が靴をくれた。
僕の靴があまりにもボロボロなのを見かねて、自分が履いている靴をくれた。と言ってもまだ2ヶ月しか履いてないものだ。買ってきた当時僕がかっこいいと絶賛したのであげるよ、というのが本人の語るところだ。「お下がり」ならぬ「お上がり」を頂いたことになる。
一部始終を見ていた母が呆れていた。「逆じゃないの。」と。
弟は「兄らしいことをしてもらったことがないんだけど〜」と。兄らしいことがどういう行為を指すのかわからないが、兄らしいことをする気はもうとうない。

その隣で父は僕のビールを飲んだ後に僕のウイスキーを「もらうよ」と言って飲んでいた。