友達日記 古賀その2

高校三年生の秋も終わろうかという頃のクラブで。
後輩を交えたミーティングで、僕があまりにも後輩の気持ちを考えず傷つけるような発言をしたため古賀に怒鳴られた。一言一句覚えているわけではないが、怒鳴られた。こわかった。後輩は私が悪いんです、と泣きながら僕と古賀がいさかいを起こさないようにと言っていた。
下校時間が過ぎていたのでその場はすぐに別れ、解散した。
友達に怒鳴られたのなんて初めてで、信頼する友に怒鳴られたのがショックで、頭がぐわんぐわん言っていた。
若鷲ホール(下駄箱)を抜け、栄光橋を渡り、イチグラを迂回しておとぎの道を歩きながら、自分の身勝手さに情けなくて涙が溢れてとまらなかった。
寮に戻って、仏間に倒れ込むようにして入って、題目をあげた。本当に後輩に申し訳なくて。涙が乾くころには自分を怒鳴りつけてくれる友がいることに感謝してた。
本当にうれしかった。
続く