ピカピカの一年生
自分が嫌いだと嘆いてみても
誰が聞いてくれるわけでもない
そんなことはわかりきっていることさと
知ったふりをしてみても
そんな自分にまた嫌悪が募ってくる
でも朝になれば大丈夫
そんなのお構いなしの
ピカピカの太陽が
強引な引力で僕を光のまくで包んでくれる
嫌な自分も消えないし明るい未来は見えないけれど
ふかふかの光にくるまれたなら
また
重い体を引きずってみてもいいかななんて思っている
昨日は朝も仕事の帰り道も重い心で自転車をこいでいた
何にも頑張っていない自分に気づいて
何にも向かっていない自分に気づいて
何にも語るべきものがない自分に気づいて
そして今に安住している老いさらばえた精神に気づいて
愕然とした
青春とは年齢ではないとよく言うが
まさに今の僕のためにあるような言葉だった
そんな毎日を太陽とお酒とで過ごしている
ギラギラした荒々しい欲望でも
純粋な思いでひたぶるに祈る姿でも
そこに大きなエネルギーと方向性があることに関してはまったく同じで
いまはただそのような火山のようなエネルギーに憧れる
枯れた気持ちで
まだ探し中なのだ
まだ探しているのだ