夕暮時や寝る前

に外に出て意外なほど空気が冷たくさらりとしていると自分でも意外なほど気持ちがうきうきしてくる。自分でも意外なほどと言うのは、毎度毎度のことでそろそろ慣れそうなものなのに、ちょうど空気の気持ちよさを忘れたころに外出するからだろうと思う。そういうことを感じるのはたいてい一日中家にいて、ゲームして酒飲んで昼寝してやることもなくて、ずっと動いてないから肩もこって、頭も痛くなってって時に限る。といっても二週間に一度くらいの割合でこの怠惰な生活があるのだが。夏が終わってしまうな寂しいナなどと感じるのは決まってこのような無為にすごしているときだ。


先日までちょっとバイトが忙しかった。朝は八時に集合なので二時間かけて通学する身としてはつらく。友達KJの家に泊めてもらった。KJは帰りが遅いということなので、夕食を別の友人マサヤと回転寿司にいった。車で連れていってもらった。回転寿司屋で彼は僕はわがままだということを主張した。僕はほとんどの要求は半分は断ってもらってかまわないつもりで出すのだが、多くの人はその要求にこたえるべく努力してくれる。応えられないことがあると申し訳なさそうにごめんなと謝ってくれる。その得は僕は謝らなくてもいいのにと本音で言う。自分の思っていることも相手の思っていることも、言葉の半分も伝わらないし、自分が期待している以上に伝わってしまうのだなと感じた。


いま大学のパソコンで打っている。近くには僕が尊敬する大好きなイワタ君がいる。かれは僕のことを下の名前を君付けで読んでくれる。「○○くん」と。その呼び方がとても好きでたまらない。友達にこう呼ばれたらうれしいというものは誰しも持っているものではないだろうか。僕の不思議は最初は僕のことを呼び捨てだった友達がいつのまにかくんづけで呼んでいることが多いことだ。なにか遠慮させるような距離をとりたいようなオーラが僕から発散されているのだろうか。僕自身の性格の問題があるのではないかと問うことは精神衛生上よくないので考えない。