読書日記

4U(ヨンユー) 山田詠美
短編集。

「私は、いつも、自分の内にある亀裂や隙間のようなものを他者を使って塞ごうとしているのだ。そんなの恋愛だなんて呼べない。おこがましくて。しかし、私が必要としているのは、まさに、その恋愛とは呼べないものなのだ。」(血止め草式より)

切実に感じられるのは確かに自分の空洞をどうするかだ。しかし、それを塞ぐすべは恋愛だなんだだけではないはずだ。ばずだ。