中年女性のプライドが静かに

に描かれている。娼夫を買う場面から物語は始まる。
主人公は独身。一回りも下の男にどこか心を惹かれながらも自分のプライドと相手との駆け引きにいたずらに心を疲れさせる。途中までは退屈な感じが否めなかったが、後半の心の動きの描き方にはすごいものがあった。恋愛をするということはやはり男と女の駆け引きなのだろうか。そんな女とは思われたくない、というのは一般的なものなのだろうか。わからないがそんな女の心理を巧みに描いている。