2005-11-07から1日間の記事一覧

意外と名作、

主人公は17歳の高校生だから青春物語かと思いきや、山田詠美の視線が深く貫かれた作品だった。 人が人と接するときに大事なこと、失礼なこと、最低なこと。人間には誇りがある。それを忘れながら生きていたくはない。誇るべき何ものも身につけてはいなくとも…

小中学生に

小中学生が読書に取り組もうという時にいい作品ではないか。「チェリーブラッサム」の続編。非常に読みやすく、害もない。もし周りに初めて読書に取り組む小中学生がいるならこれを勧めてもいいだろうと思う。

悲しい話は道端に

悲しい話は道端に簡単に落っこちている。だろう。 山本文緒の短編集。前回も書いたことがあるが、この人は短編もすばらしい。 現代に生きている人はこの小説をきっと悲しく読むだろう。しかし、時代が違えば「くだらない!深い人間性を訴えられずになにが作…

ひたむきな女

を描かせたら、有吉佐和子にかなう人はいないのではないか。とおもう。 女性は本来的に強い生き物なのかと思わさせられそうになるほどに、描かれる女性は強い。しかし女性は本来的に強いのではなく、強くなくては生きてゆけなかったのだと、強くそして悲しく…

可愛いものが好きで時折盗撮してしまう。

これは八王子市役所前の橋のうえ。下は多摩川へと続いていく川。 ちいっちゃい自転車に乗って、二人競い合うようにしてこいでいた。